室内トレーニングをやっていて気になるのは振動と騒音。
特にアパートやマンションの方はかなり気を使っていると思います。
皆さんローラー本体の騒音は結構気にしていて、ローラーの下に色々と敷いたりして対策をされていますが、ロードバイク本体の騒音はあまり気にかけていない感じです。
実際にロードバイク本体からはどれぐらいの騒音が出ていて対策はどうしたら良いのか、騒音を計測しながら考えてみたいと思います。
前提としてのローラー環境
まず前提としての環境ですが自分は賃貸マンションの2階に住んでおります。
使用しているのは3,4本ローラーの中ではダントツに騒音が少ないと言われる
GROWTAC GT-ROLLER Q1,1
これに同社の振動と騒音を防ぐブルカットを8つ敷きましてさらにその下にヨガマットを敷いております。
![Q1,1+ブルカット](https://matabee-trn.com/wp-content/uploads/2021/12/2021-12-08-20-38-32-1024x768.jpg)
現状、これで下の階からの苦情などは来ておりません。
ロードバイクはビアンキのスペシャリッシマ。これにフロントはマビックのコスカボ+イクシオン、リアはシマノの鉄下駄+シュワルベのローラー用タイヤの組み合わせです。
チェーンのオイル切れ、汚れによる騒音
まずはチェーンのオイル切れ、汚れによる騒音を検証してみます。
まず最初にチェーンのオイル切れの状態で測ります。
恐らく、3ヶ月以上半年の間で給油はしていないと思います。かなりやばいです(汗)。
計測は一番騒音を出していると思われる後輪付近に騒音計を置いて測ります。
![騒音計設置](https://matabee-trn.com/wp-content/uploads/2021/12/2021-12-08-20-55-59-768x1024.jpg)
測る際ですが250wで巡行しその際の最大値を記録していきます。
さてその結果ですが
![](https://matabee-trn.com/wp-content/uploads/2021/12/2021-12-05-16-53-49-768x1024.jpg)
77,4dbとなりました。
さて次にチェーンを清掃して注油して測ります。
バイクをメンテナンス台にセットします。
![自転車メンテ台](https://matabee-trn.com/wp-content/uploads/2021/12/2021-12-06-19-38-54-1024x768.jpg)
自分が使っているのはミノウラのRS-1800というものです。
お値段は他の物より少し高めですが作りがしっかりしており使っていて不安な点が全くありません。
使わない時は結構小さく畳めるので場所を取らず部屋の隅に置いておけます。
洗車をする時にも大活躍するの余裕があるのなら持っておいて損はないと思います。
チェーンを掃除してみるとかなり汚れております。
![チェーン汚れ](https://matabee-trn.com/wp-content/uploads/2021/12/2021-12-06-19-49-13-768x1024.jpg)
本来、もっとこまめメンテナンスしなければならないのですが・・・(汗)
清掃が終わりましたらチェーンに給油していきます。
ちなみにチェーンにスプレータイプのオイルを給油をする際、写真のように先端を少しだけ下に曲げてやると格段にやり易くなります。
![チェーンオイル先端曲げ](https://matabee-trn.com/wp-content/uploads/2021/12/2021-12-06-19-51-15-768x1024.jpg)
これはワコーズの方に教えてもらいました。ぜひやって見てください。
チェーンに給油が終わりましたら浸透するのに一晩くらい待ってから測ってみます。
給油後の騒音は
![チェーンオイル注油後](https://matabee-trn.com/wp-content/uploads/2021/12/2021-12-07-19-06-10-768x1024.jpg)
74,1dbとなりました。
少し下がりましたが、本音を言うともう少し下がると思っていたのでちょっと期待外れでした。
でもペダリングはかなりスムーズになりました(笑)
スプロケの汚れによる騒音
次にスプロケの汚れによる騒音を考えてみます。
清掃前の数値は先程測った74,1dbを使用します。
スプロケを取り外して
![スプロケ清掃取り外し](https://matabee-trn.com/wp-content/uploads/2021/12/2021-12-08-09-08-04-768x1024.jpg)
清掃して
![スプロケ大清掃](https://matabee-trn.com/wp-content/uploads/2021/12/2021-12-08-09-08-56-768x1024.jpg)
(いや、汚れ過ぎ。もう少しまめに清掃しなければ)
組み上げて騒音を測ってみます。
その数値は
![スプロケ清掃後騒音](https://matabee-trn.com/wp-content/uploads/2021/12/2021-12-08-15-38-28-768x1024.jpg)
72dbとなりました。
これまた少し下がりました。あまり影響がないと思ったのでこちらは逆に嬉しかったです。
タイヤの空気圧による騒音の違い
続いてタイヤの空気圧によって騒音は変わるのか、検証してみたいと思います。
まずは標準の空気圧 F4,7 R6,0 で測ってみます。
![空気圧通常騒音](https://matabee-trn.com/wp-content/uploads/2021/12/2021-12-08-15-44-22-1-768x1024.jpg)
72.3db
ちょっと増えてますが誤差の範囲内です。
続いて空気圧を通常の半分 F2,35 R3,0 にしてみます。
結果は
![空気圧半分騒音](https://matabee-trn.com/wp-content/uploads/2021/12/2021-12-08-16-21-55-768x1024.jpg)
72,8db
ペダリングはかなり重くきつくなりましたが騒音はそんなに変わりません。
その次は逆に空気圧を F6,7 R8,0 まで上げてみました。
結果は
![空気圧アップ騒音](https://matabee-trn.com/wp-content/uploads/2021/12/2021-12-08-16-43-02-768x1024.jpg)
72,6db
これまた大して変わりません。ペダリングはかなり硬いゴツゴツした感じで乗りにくいです。
通常のタイヤとインドアローラー用のタイヤの騒音の違い
最後に通常のタイヤとインドアローラー用のタイヤでの騒音の違いを測ってみます。
インドアローラー用のタイヤの騒音は先ほど測った72,0dbとします。
それに対して通常のタイヤ、イクシオンPR UST(チューブレス)ではどうかと言うと
![イクシオン騒音](https://matabee-trn.com/wp-content/uploads/2021/12/2021-12-08-16-32-15-768x1024.jpg)
82,4db!
とかなり大きくなりました。
これは乗っていても分かります。明らかに騒音が大きくなっています。
そしてゴツゴツした感じもしてインドア用のローラーに慣れてしますとちょっと乗りずらいです。
まとめ ロードバイク本体よりも周辺の対策のほうが効果あり
まとめとしますと
・チェーンの清掃、給油は騒音を少し下げる
・スプロケの清掃は騒音を気持ち下げる
・タイヤの空気圧は騒音にほとんど影響しない
・インドアローラー用のタイヤの使用は騒音を結構下げる
という感じになります。
タイヤの変更以外は思ったより変わらなかったです。
その結果、ローラーでの室内トレーニングではロードバイク本体よりローラー本体や周辺の対策の方が効果があると思えます。
もしまだインドアローラー用のタイヤを使ってない方はタイヤを変更すると騒音を結構抑えることができます。
すでにインドアローラー用のタイヤを使っていてローラー周辺の対策もされている方は・・・
普段のメンテナンスは大事だよね、ということになります(笑)
今後の話ですが自分はフロントは通常のタイヤを使用しているのでこちらもインドア用タイヤに変えればもう少し騒音は減るのではないかと考えます。
変えましたらまた検証しますのでその時は報告させて頂きます。
コメント